薬の飲み忘れ防止アプリ!有病者の多くが残薬あり

何かしらの薬を服用している方の数は年々増加傾向となっています。用法用量を守り、正しく服用しなければいけません。そこで今回は服用忘れ防止のための薬管理アプリや薬の情報がわかるアプリを紹介していきます。

●有病者の割合

国民健康・栄養調査の結果をみると、国民の身体状況や栄養素等摂取量及び生活習慣病の状況がわかります。国民健康・栄養調査は厚生労働省が担当となり、毎年実施しているのです。令和元年の同調査結果をみると全国民のうち男性で33%、女性で22%で肥満者がいるというデータがあります。肥満者の基準はBMI数値が25以上で、日本の高度経済成長とともに人数が右肩上がりとなっています。一方、痩せている人の割合は男性で3.9%、女性で11.5%です。ここ10年で増減は見られませんが、総じて肥満者が多く、痩せている人が少ない傾向であることは変わりません。その結果として、日本人の間で糖尿病患者数が増加しているのです。糖尿病が疑われる者の数は男性で19.7%、女性で10%です。10年間で増減は認められないものの、昭和初期と比べれば栄養状態が良くなったおかげで、糖尿病患者数が増えています。糖尿病と関連があるのが血圧です。肥満者や糖尿病患者の多くは血圧が高い傾向があります。収縮期血圧(いわゆる最高血圧)の平均値は男性で132、女性で126となっています。収縮期血圧140以上の者の割合は男性で約30%、女性で約25%となっておりここ10年間では減少傾向となっているのです。最後に紹介するのは血中コレステロールです。血中コレステロールの数値が高いと血管内壁へコレステロールがこびりついて動脈硬化の原因となります。

このように国民中でも有病者数は増加傾向となっており、その分常用薬を服用している方の割合も高い傾向となります。

●薬の飲み忘れ

では、常用薬が多い人が増えている中、薬の飲み忘れはどうでしょうか。日本調剤が処方薬の飲み残しに関する意識調査を行った結果があります。結果から紹介すると、半数以上の人が処方された薬の飲み残しをした経験があると回答しました。飲み残しが生じる1番の理由は「飲み忘れ」です。ここでは、薬に対してどのような患者意識があるのか調査結果を紹介していきましょう。

▲薬のあれこれ知っている人は多い

厚生労働省が行った医療制度改定により、薬を調剤する前に患者へ薬の飲み残し(いわゆる残薬)について確認することが義務付けられました。日本調剤がこの調査をした背景には、こうした法改正があったのです。日本調剤の調べでは、1ヶ月以上継続して薬を処方している方を調べると以下のことがわかりました。

・自分の処方された薬の効能を良く知っている・なんとなく知っていると回答した人は95%だった。

・副作用を把握している人は65%程度だった

・半数以上の人で飲み残しをしており、20代で飲み残しが多い

・飲み残しをしたことがある人の多くは、飲み忘れだった

・飲み残した薬は保管している人が多い

・何かあったときに服用するという人も多い

これらの結果より、薬について大まかに把握している人の割合は多いことがわかります。しかし、薬を定期的に服用する大切さや飲み残しをしない方法などは、わかっていない人が多いです。実際、飲み残した薬を何かの時のためにとっておくのはあまりお勧めできません。薬にも使用期限があり、管理方法によっては薬が100%の効果を果たさないことがあるからです。

▲国も問題視している

厚生労働省の「高齢者の服薬に関する現状と意識」という資料があります。これは、厚生労働省が主催となり、NPO法人高齢社会を良くする女性の会と共同で発表した資料です。高齢者の服薬の現状と意識について高齢者から声を拾い上げることで、関係機関や社会へ現状を届けることを目標にしています。

調査結果をみると1ヶ月に病院から処方された常用薬の種類は1〜2種類が最も多いです。次に3〜4種類・5〜6種類と数が増えていきます。高齢者と言うだけで常用薬を服用している人の数は多いことがわかります。

そのうち服薬管理は自分1人で管理している人が多いです。およそ88%。次に家族が管理している人や施設のスタッフが管理している人の割合が高くなります。家族以外で誰に服薬管理を頼むかという質問には、誰にも頼めないと答える人が多かったです。

▲薬局問題へのリアルな声

ここで少し服薬管理と話が変わりますが、昨今国が問題視している薬局問題についてもリアルな声が届いています。薬局問題とは、病院の隣や同敷地内に別の薬局があり、いわゆる窓口薬局のような役割をしていることを指します。医薬分業システムとして多くの地方病院や地方クリニックでこのような光景がみられます。しかし、これらに対しては様々な声が届いているのです。

例えば、「院内薬局の方が楽」「院内薬局の方が価格が安く感じる」という声が聞こえています。他にも足が悪いので隣と聞いても遠くに感じる、院外薬局の方が自分の好きな時間に取り行けるので楽という意見もあります。国は同敷地内薬局へ厳しい処置を検討しているようですが一長一短あることを理解して改革など進めてほしいです。

●お薬手帳やかかりつけ薬剤師

国は常用薬を服用している患者数増加に伴い、お薬手帳やかかりつけ薬剤師の運用をスタートしました。お薬手帳はいつ、どこで、どのような薬を処方されたかわかるような手帳です。お薬手帳を持っておくことで自分がどのような薬を服用しているのか把握できます。旅行先や引越し先などで急病で倒れても、お薬手帳を見せることで服用歴が把握できるのです。薬の重複服用を防ぐだけでなく、副作用の発生を予防できます。また、安全に薬を服用するために必須アイテムとなっているのです。

かかりつけ薬剤師とは、薬による治療内容や健康・介護に関する疑問や質問に対して知識と経験をもとに患者からの要望へ答える薬剤師のことを指します。かかりつけ薬剤師の存在で医療だけでなく介護に関する疑問も解決できるようになるのです。

▲しかし問題となるのは服用スケジュール

かかりつけ薬剤師がいてもお薬手帳があっても、患者が規則正しく薬を服用しなければ意味がありません。そこでポイントとなるのがアプリです。近年では、スマートフォンの普及により多くのアプリが使用できます。お薬手帳もアプリとなっていることがあり、薬の情報だけでなく服用スケジュールを告知してくれる機能もあるのです。

他にも習慣づけるアプリもあります。服用のスケジュールを自分で管理できないのであれば、アプリに管理してもらうことも必要です。

▲物理的な管理方法ある

アプリで管理できない人でも物理的な方法で管理できます。100円ショップで曜日と朝・昼・晩と分かれているケースがあります。これに薬を1回分ずつわけることで、毎週の服用スケジュール管理ができるのです。このような方法でも服用管理ができれば問題ありません。

▲問題なのは飲み忘れ時の対応

服用は医師の用法用量が守られなければいけません。多いのは飲み忘れをしたときに追加で服用することです。1回の服薬量を超えてしまうと、大きな副作用が出ることがあります。副作用をしっかりと管理するためにも飲み忘れ時に取り返そうと多飲しないでください。

近年は、入院しながら治療することが難しくなってきています。
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